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保険で企業価値を高める リスクマネジメント視点の保険活用とは ②

保険は財務に掛けるという認識が必要

 

一般的に、保険は人 や物に掛けるというイメージがありますが、
企業においては財務を守るために保険を掛けるということを理解
しておく必要があります。つまり、保険の目的は貸借対照表
(B/S)と損益計算書(P/L)を守ることであり、人が死亡
しても、建物が燃えても、財務に影響がなければ保険 を掛ける必
要はないのです。

 

具体的には、B/Sを守るというこ とは資産の減少をいかに保険
でカバーするかということですが、資産にも優先順位があり、売り
上げや企業価値、キャッシュフローに大きな影響をもたらす資産や
借入金等の、負債とひも付いている資産等に優先的に対応します。
資産減少に対して融資で対応することもありますが、借入金は負債
となる一方で、保険金は自己資本に入るため、財務力を維持できる
メリットがあります。
また、資産減少は収入減少に つながる可能性もあるので注意が必要
です。

 

一方で、P/Lを守るということは 利益を守るということであり、
経営計画の達成確率を上げることによって企業の発展に貢献すると
いうことです。具体的には、売り上げや費用の変動 要因(リスク)
を明確化し、保険を活用することで固定値にします。

 

つまり、変動値であるリスクを、保険を活用して固定値であるコス
トにすることで、経営を安定化させ、経営計画の達成確率を上げる
とともに、安定的な利益を確保するのです。単年度の経営計画の達
成が、将来の企業ビジョンの達成につながります。

また、保険を掛ける際にはリスクを財務的にどこまで保有できるか
を知ることが必要であり、保有ができないからこそ保険が必要であ
ることを認識しなければなりません。